先週12月16日(土)~17日(日)、ゲキ・ザ・シリーズ第1弾「劇座リーディング公演」が無事終了いたしました。
両日とも非常に寒い日でしたが、本当に大勢のお客様に足をお運び頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。
「民話劇」と「樋口一葉」という風変わりな組み合わせにも関わらず、
お客様方と一緒に素敵な時間を共有することができた、素敵な2日間でした。
心より御礼申し上げます。
パンフが足りるかどうか途中で心配になりましたが、なんとかギリギリ足りました。
実は、座長の言葉が、初日のパンフと2日目のパンフでは微妙に違っています(笑)
本人の強い希望により表現を換えたり言葉を追加したりしたのですが
せっかくなので、パンフの文章(2日目)をご紹介させていただきます。
劇座シリーズを再開したらと言いだしたのは僕です。 言いだしっぺですからシリーズ第一作に付き合うことになりました。 演劇は 戯曲が大事、演出も勿論ですが、やっぱり役者の科白が一番基になると思っています。 だから朗読の上手い役者になりたいと思って、若い頃、山本安英先生のお宅へ通っていたことがありました。 庭の見える8畳だったか6畳だったかの居間で、生徒五、六人が教えを乞うのですが、 時々、山本安英先生の後ろで特別ダメを出すわけでもなく、厳しい顔をして坐っている方がいました。 それが木下順二先生でした。 その木下先生が、山本安英先生がラジオで朗読するために書かれたのが、今日の民話二本です。 戦後、ぼくが高校生だった頃からだろうと思うのですが、木下民話劇が「夕鶴」「彦市ばなし」「三年寝太郎」など、 職場演劇でも、学生演劇でも、商業演劇でも、ラジオドラマでも、ブームの如くやられた時期がありました。 労働運動も盛んな頃で、ストライキは労働側が大体勝つという舞台が創作劇として上演されたりして、 占領軍ににらまれたり、レッドパージなどもあったりして、民話劇をやっていれば、経営側も文句はいわないし、 といった組合運動のかけ引きもあった頃だったと思います。 「絵姿女房」のような、権力をこけにしたりする作品もあったのですが、民話劇だという事で問題なく通ったのでしょう。 そんな時もあったということを、ぼんやり頭に入れていただいて、どうぞ劇座員の朗読をお聞き下さい。 大つごもりの方は、まぁ師走という事も勿論あるのですが、今こんな文章になかなかお目にかかれないから原文でぜひ、 というので、敢えて挑戦しました。 本日は、お越しいただいて本当に有難うございます。 演劇的に何か新しいことに挑戦しようというような公演ではありません。自分たちの研鑚のための公演です。 こういう形の公演に、せっせとお越しいただけると、われわれはうれしいのです。 有難うございます。 天野 鎮雄
寒い中、しっかり着込んで舞台奥で素敵な演奏をして下さった大野先生、本当にありがとうございました。
いろいろと難しい注文ばかりでかなり困らせてしまったかもしれませんが
少ない稽古にも関わらず、本番にはきっちり仕上げて頂き・・・感謝です。
また、こういった難しい作品にもチャレンジしたいと考えておりますので、宜しくお願い致します。
本当にありがとうございました!
2017年師走